でも、このドキドキした緊張感を克服し、楽しめるくらいになると、ゴルフが上達します。
ゴルフ初心者だけでなく、それぞれのレベルで緊張する場面があります。
例えば、ゴルフコンペなどで、多くの人が見ている、スタートホールのティーショットは、誰でも緊張します。
*コンペとはコンペティションの略で、競技のこと
コンペでなくても、スタートホールには、順番待ちの組が集まるので、知らない人が見ているため、緊張することがあります。
セカンドショットからは、緊張感も取れ、少し落ち着くので、普段通りにプレーできることが多いです。
ゴルフ初心者の場合、バーディパットで緊張することもあります。なかなかバーディチャンスになることが無いため、「これがバーディパットだ」と思うと、緊張するのです。
ゴルフ中級者や上級者でも同じで、イーグルパットだと緊張します、イーグルは飛距離が必要なので、なかなかチャンスが無いからです。
またベストスコアが出そうな時は、誰でも緊張します。「このパットを入れるとベストスコアだ」という時は、たとえそれがボギーパットやパーパットでも緊張するものです。
ハーフのベストスコアが出そうな時も同じですね。
そして初めてアンダーパーが出そうな時は、もの凄く緊張します。18番ホールがパーなら、トータルで 1アンダー(-1) という場面では、誰でも緊張するものです。
人間は守りに入ると、緊張することが多いと思います。最終ホールでバーディが必要な場面では、あまり緊張しません。
緊張すると、心臓がドキドキしたり、体がフワフワして、思った通りに体を動かすことができなくなります。そのためミスショットが出ることがあります。
緊張すると体が動かなくなるのは、心と体が密接につながっているからです。
逆に言うと、体をコントロールすることで、緊張をほぐすことができます。人間は内臓をコントロールすることは出来ませんが、呼吸や体の動きで、間接的にコントロールできるものもあります。
呼吸法で体温が上昇したり、気持ちが落ち着くことは、よく知られています。
ゴルフでは、ミスショットを防ぐ方法として、よくルーチン(ルーティン)が取り入れられています。
*ルーチン(routine)とは、決まった手順のこと
いつも決まった手順を経てから、ショットすることで、心と体の動きをコントロールして、ミスショットを減らすことができます。
たとえ緊張していても、ルーチンにしたがって体を動かすと、上手くいくことが多いです。
もしルーチン通りに出来なかったり、忘れるということは、それだけ緊張しているということです。その場合は、仕切りなおしたほうがよいでしょう。
緊張する前に打ってしまうことも一つの手です。
人はあまり考えすぎると、体が動かなくなるので、その前に打つと、結果が良くなることがあります。これは焦ってショットするのとは違います。自分で意識的に行動している点がポイントです。
また、「ドキドキしているからミラクルショットができる」とか、「ゴルフコースの神様が降りてきた」と自己暗示するくらいのほうが、緊張感を楽しむことができます。
ゴルフコースで緊張感を楽しめる余裕が出ると、きっとゴルフが上達します。