そして一打一打を切り離して考えられるようになると、自然にスコアが良くなります。
つまり過去のナイスショット(グッドショット)やミスショットに一喜一憂しないで、これから打つショットだけに集中するのです。
また未来のショットについて考えると、エネルギーが分散するのでダメです。
過去や未来のことは考えずに、とにかく目の前の一打に集中することが大事です。
ゴルフは、精神面(メンタル)が強く影響するスポーツです。
あなた自身のベストスコアの壁を破るには、もちろん技術の向上は必要です。
技術を向上させるには、練習しかありません。時間もかかります。
でも一瞬でできる方法があります。
それは「考え方を変える」ことです。
物事に対する考え方を変えるだけで、ゴルフのスコアが良くなる可能性があります。
しかも考え方を変えるのは、ほんの一瞬です。
ゴルフ練習場では良いショットが打てるのに、ゴルフ場で本番になると、ミスを連発するタイプの人は、考え方一つでベストスコアが出せる可能性があります。
あなたはこんなことがありませんか?
・いつもより調子がよく、前半のラウンドでベストスコアが出ると、後半はなぜか緊張して、調子を崩すことがある。
・終わってみれば、いつものスコア。むしろ悪いくらい。
・めずらしくバーディーが続くと、次のホールで大たたきする。
これらは、自分自身に対する疑心が芽生えてくるからです。
「本当にこのままの調子が続くのか?」
「まぐれなのでは?」
「出来すぎなのでは?」
「これは自分の実力じゃないのでは?」
こう思ったとたんに、体が動かなくなり、いつものスコアに戻ってしまいます。
自分で自分にブレーキをかけてしまうわけですね。
多くのアマチュアゴルファーは、ゴルフコースで、自分の実力を十分に出すことができません。
プロゴルファーは、1ラウンドで、もの凄い数のバーディーを取ることがあります。イーグルを取ることもあります。
プロは実力はもちろん、メンタル面でのコントロールが上手いのです。
そしてプロゴルファーは、メンタルのトレーニングも重視して、ちゃんと努力しています。
2009年に米ツアーで大活躍した女子プロゴルファーの宮里藍ちゃんが、ある雑誌のインタビューで、次のように話していました。
成績が良くなった理由について
・目の前の一打に集中する
・結果はその積み重ねである
・1打1打を切り離して考える
このようにプロゴルファーでも、自分の実力を十分発揮するために、考え方を意識しているのです。
アマチュアゴルファーも、ぜひ取り入れたい考え方です。
一打一打を分けて考えることができれば、いくらバーディーが続いても大丈夫です。無駄に緊張することも無く、平常心でいられます。
年間で考えると、たくさんあるバーディーのいくつかが、たまたま続いただけです。
サイコロも何度か振ると、同じ目が続く時がありますよね。それと同じです。
ボギーやダブルボギーも同じです。たまたま続いたと考えれば、次のショットに影響しなくて済みます。
あなたも考え方一つ変えるだけで、ベストスコアを出してみませんか?